Backlog vs GitHub Projects vs Linear——エンジニアが本当に使えるプロジェクト管理ツール比較【2026年版】

Backlog vs GitHub Projects vs Linear——エンジニアが本当に使えるプロジェクト管理ツール比較【2026年版】

プロジェクト管理ツールBacklog・GitHub Projects・Linearの3製品を、料金・機能・タスク管理・ガントチャート・カンバン・スプリント・AI機能・選び方まで網羅した2026年版エンジニア視点の徹底比較ガイド。

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エンジニアのゆとです。

開発チームのプロジェクト管理ツールは、選択肢が増えて逆に迷いやすくなった。

JiraやAsanaは汎用的すぎてエンジニアリング特有の要件(Issue・PR・ブランチとの紐付け等)への対応が弱い。かといってGitHub のIssueだけでは複数スプリントの管理が難しい。

この記事では、エンジニアが実際に使うことを前提に Backlog・GitHub Projects・Linear を比較する。


先に結論

日本のSIer・受託開発系の環境 → Backlog

UIが日本語前提で、非エンジニアのクライアントも使いやすい。ガントチャートが標準搭載。

GitHub中心のOSS・スタートアップ → GitHub Projects

追加費用ゼロ。Issue・PRとのシームレスな連携。小規模チームやオープンソースプロジェクトに最適。

スピード重視・高速プロダクト開発 → Linear

UIが爆速。Figmaとの連携も強く、プロダクト開発特化の設計になっている。


3ツールの基本

Backlog

Backlogはヌーラボが開発した日本製のプロジェクト管理ツール。国内のSIer・受託開発会社での利用率が高く、顧客も含めたプロジェクト管理(課題・Wiki・ガント)が1ツールで完結する。

2026年現在の料金:

プラン月額ユーザー数
Free$010ユーザーまで・1プロジェクト
Starter$3530ユーザーまで・5プロジェクト
Standard$100無制限ユーザー・無制限プロジェクト
Premium$175Standard + 高度な管理機能

Standardは1チームで複数プロジェクトを管理するには現実的な選択肢。月$100は10人チームなら一人あたり$10。

backlog.com

GitHub Projects

GitHub Projects はGitHubに標準搭載されたプロジェクト管理機能。Issue・PRと直接紐付き、ビュー(ボード・テーブル・ロードマップ)を切り替えながら管理できる。

料金: GitHub Free・GitHub Team・GitHub Enterprise のどのプランにも含まれている。つまり既にGitHubを使っているチームには追加費用ゼロ

カスタムフィールド・自動化・ステータス管理など、以前と比べて大幅に機能が強化された。2025〜2026年の改善で「GitHub Issues だけ」の時代と比べて別物に近い。

github.com

Linear

Linearは2019年創業のスタートアップが作ったプロジェクト管理ツール。「速さ」に設計の重点が置かれていて、キーボードショートカット・UIのレスポンス・ノイズの少なさが特徴的。

2026年現在の料金:

プラン月額(年払い)主な機能
Free$0250 Issues・3 Members
Basic$8/人無制限Issues・ゲスト招待
Business$14/人高度な分析・優先サポート
Enterprise要見積もりSSO・高度なセキュリティ

Figmaとの公式連携が強く、デザイナーとエンジニアが同じツールで作業できる。

linear.app

機能比較

タスク管理機能

3ツールともタスク管理は標準搭載だが、設計思想が違う。

機能BacklogGitHub ProjectsLinear
タスクの基本単位課題(Issue)Issue(GitHub Issueと一体)Issue
サブタスクあり(親子課題)あり(タスクリスト)あり(Sub-issues)
カスタムフィールド限定的柔軟(テキスト・数値・日付・選択肢)柔軟(Properties)
一括編集制限ありあり(Tableビューで)あり(キーボード操作で爆速)
テンプレートプロジェクトテンプレートIssueテンプレート(リポジトリ単位)Issueテンプレート + Triage

Linearはキーボード中心のUIで、タスク作成・編集・移動が秒で終わる。GitHub ProjectsはTableビューでExcelのように一括編集できる。Backlogは「課題」という日本語UIが非エンジニアでもわかりやすい。

ガントチャート対応

スケジュール可視化の重要機能。3ツールで対応状況が大きく分かれる。

ガントチャートBacklogGitHub ProjectsLinear
標準搭載あり(全プラン)Roadmapビュー(簡易版)なし(外部連携必須)
依存関係ありあり(Roadmapで)Triageと別管理
マイルストーンありありProjects機能
進捗の自動計算あり限定的あり(Cycles単位)

ガントチャートが必須ならBacklog一択。GitHub ProjectsはRoadmapビューが2024年に強化されてだいぶ実用的になったが、Backlogの完成度には及ばない。Linearはガントチャートを意図的に持たない設計(速度優先)。

カンバン・スプリント・サイクル管理

機能BacklogGitHub ProjectsLinear
カンバン(ボードビュー)ありあり(Board view)あり(標準UI)
スプリントなし(マイルストーン)Iterations機能Cycles(標準搭載)
バックログ管理ありありあり(最適化された画面)
ベロシティ計測なし限定的あり
バーンダウンチャートなしなしあり(Business以上)

スクラム・アジャイル開発を本格的にやるならLinear一択に近い。Cycles機能が実用的で、ベロシティ・バーンダウンも見られる。GitHub Projectsも Iterations機能でスプリントっぽい管理はできるが、Linearほど洗練されていない。Backlogはスプリントの概念がなく、マイルストーン単位での管理になる。

開発ワークフローとの統合

機能BacklogGitHub ProjectsLinear
GitリポジトリとのIssue連携あり(GitHubとも連携可)ネイティブあり(GitHub/GitLab)
PRとの自動ステータス更新手動が多い自動化ルール対応自動(Cycles連携)
ブランチ名からIssueに紐付け制限ありありあり
Slack通知ありありあり
Figma連携なし限定的ネイティブ

GitHub ProjectsはIssue/PRとの連携がネイティブなので、「PRをマージしたらIssueを閉じる」「PRにラベルが付いたらプロジェクトのステータスを更新する」自動化が設定しやすい。

Linearは独自のCycles(スプリント)機能があり、PRとの紐付けも自動化されている。Figmaとの連携もネイティブで、デザイナーとエンジニアが同じツールで作業できる。

Backlogは Gitリポジトリと連携できるが、GitHub ProjectsやLinearと比べるとリアルタイムの連動は弱め。

非エンジニアとの協業

Backlogが最も強いのがこのポイント。日本語UIで、Wikiや課題管理のUIが非エンジニアにも比較的わかりやすい。顧客も含めたプロジェクト管理を求める受託開発では Backlog が選ばれやすい理由はここにある。

GitHub Projectsはエンジニアには馴染みやすいが、GitHubアカウントが必要なのでクライアントへの説明コストがかかる。

Linearはシンプルで洗練されたUIだが、英語UIのみでエンジニア前提の設計が強い。非技術職のメンバーには学習コストがある。

スプリント・サイクル管理

機能BacklogGitHub ProjectsLinear
スプリント機能なし(マイルストーン)Iterations機能Cycles(標準搭載)
バックログ管理ありありあり
ベロシティ計測なし限定的あり
バーンダウンチャートなしなしあり(Business以上)

スプリント管理を本格的にやるならLinear一択に近い。Cycles機能が実用的で、ベロシティ・バーンダウンも見られる。

GitHub Projectsも Iterations機能でスプリントっぽい管理はできるが、Linearほど洗練されていない。

Backlogはスプリントの概念がなく、マイルストーン単位での管理になる。


2026年のAI機能アップデート

3ツールとも2025〜2026年にAI関連機能を強化してきた。プロジェクト管理ツール選びでAI対応は無視できないポイントになっている。

Linear: AI Triage と Linear for Agents

LinearはAI機能で先行している。

  • AI Triage: 新規Issueの内容をAIが解析し、適切なチーム・ラベル・優先度を自動提案。バックログ整理の時間が大幅に減る
  • AI Search: 自然言語でIssue・PR・ドキュメントを横断検索
  • Linear for Agents(2025年後半): Claude / Cursor / Devin等のAIエージェントがLinear API経由でIssueを操作できる正式インターフェース

エンジニアチームが「ChatGPTでIssueを下書き → Linearに自動同期」のような自動化を組みやすくなった。

GitHub Projects: Copilot Workspace 連携

GitHub ProjectsはGitHub Copilotとの統合が深い。

  • Copilot Workspace: Issueから AI が実装計画を立てて PR を自動生成。生成された PR はGitHub Projectsで通常のタスクと同じように管理できる
  • PR自動要約: Copilotが PR の内容を要約してProjectsボード上に表示
  • Coding Agent: GitHub Copilotがバックグラウンドで Issue を実装、完了したら PR としてプロジェクトに反映

GitHub中心のワークフローなら、IssueからPRまでをCopilotが半自動で進める体験がストレスフリーになっている。

Backlog: Nulab AI Skills

ヌーラボもAI機能を追加中。

  • AI課題サマリー: 長い課題スレッドをAIが要約。担当変更時のキャッチアップ時間を削減
  • 関連課題の自動検出: 過去の類似課題をAIが検出し、ナレッジ蓄積を支援
  • AI Webhook連携: Cacoo(同じヌーラボ製品)との図解自動生成連携

Backlogのこの方向性は「日本の受託・エンタープライズ向けに、AI機能で属人化を解消する」というアプローチ。GitHub Projects / Linear のような開発自動化路線とは違う。

AI機能で選ぶなら

用途推奨ツール
AIにIssue → PR まで書かせたいGitHub Projects + Copilot
AIで Issue整理・トリアージしたいLinear (AI Triage)
顧客と共有する課題のAI要約Backlog (AI Skills)

AI機能はどれも発展途上なので、本記事公開時点(2026年5月)から半年後には景色がガラッと変わる可能性が高い。導入時は最新情報を公式blogで再確認することを勧める。


選び方のポイント

3ツールから1つを選ぶ際の判断軸を5つに整理する。

1. チーム構成と非エンジニア参加の有無

顧客や非エンジニアがツールを使う場合、日本語UIで顧客説明コストが低いBacklogが有利。社内エンジニアだけならGitHub Projects か Linear。

2. 開発スタイル(スクラム vs WBS)

スクラム・アジャイル前提ならLinear(Cycles)か GitHub Projects(Iterations)。WBS・ガントチャート前提ならBacklog一択。

3. 既存のGit運用

GitHubに完全依存しているチームはGitHub Projects(追加費用ゼロ、Issue/PR一体)。GitLab/Bitbucketも使うならLinear(マルチGit対応)。Gitと疎結合に運用したいならBacklog。

4. メンバー数とコスト

メンバー数コスパ最強
1〜10人GitHub Projects(無料)or Backlog Free
10〜30人Backlog Starter($35/月固定)
30〜100人Linear Basic($8/人)
100人以上Linear Business or GitHub Enterprise

Backlogは「ユーザー数ではなくプラン料金」体系なので、人数が多い場合に総額が抑えられる。LinearとGitHub Projectsはユーザー単価制。

5. 学習コスト・オンボーディング

ツール学習コスト
Backlog低(日本語UI、直感的)
GitHub Projects中(GitHubに慣れていれば低)
Linear中〜高(キーボードショートカット中心、英語UI)

「全員がエンジニア」ならLinear一択でも問題ないが、混在チームでは学習コストが効いてくる。


実際に使ってみた所感

Backlogを使ったケース

前職で6ヶ月使った。受託案件で顧客もBacklogアカウントを持っていて、要件定義から納品まで全部Backlogで管理していた。

  • 顧客とのやり取りが一元化できた(メールが減った)
  • ガントチャートが標準搭載されていてPM担当が喜んでいた
  • エンジニア側からするとGitHubとの連携が若干もどかしい

GitHub Projectsを使っているケース

個人プロジェクトと、知人のOSSプロジェクト参加時に利用中。

  • 追加費用ゼロで機能が揃っているのは素直に強い
  • Issue・PRと同じ画面感覚で管理できる
  • ロードマップビューが意外と便利(四半期単位で計画を整理できる)

Linearを触ってみたケース

スタートアップの知人チームを見学した際に触らせてもらった。

  • UIの速さに驚いた。キーボードだけでほとんどの操作ができる
  • Figmaとの連携でデザイン・エンジニアが同じ場所で議論できていた
  • 英語UIなので日本の受託には向かないが、自社プロダクト開発なら一番使い心地がいい

選び方のまとめ

受託開発・日本国内クライアント → Backlog

ガントチャート・Wiki・課題管理の一体型が強い。顧客が非エンジニアでも使える。

オープンソース・GitHub中心の小チーム → GitHub Projects

追加費用ゼロ・Issue/PR統合・最近の機能強化で十分実用になってきた。

自社プロダクト開発・スピード重視 → Linear

スプリント管理・UI速度・Figma連携が段違い。エンジニアが使いやすい道具として設計されている。

Jiraは選択肢として書かなかったが、チームが20人以上・Atlassianエコシステム前提なら話が変わる。5〜15人のエンジニアチームなら上記3つで十分に対応できる。

試し方のすすめ

3ツールともFreeプランがある。まずFreeで1〜2週間使って「操作になじめるか」を確認してから有料プランを検討するのが失敗しにくい。


よくある質問

Backlog・GitHub Projects・Linearの一番の違いは何ですか?

設計思想が違う。Backlogは「顧客も含むプロジェクト管理」を1ツールで完結させる日本製のオールインワン型。GitHub ProjectsはGitHub Issue/PRと一体化した「コードに近い」プロジェクト管理。Linearは「速度」と「スクラム/アジャイル」に特化したエンジニア向けツール。「何でもできる」より「自分のワークフローに馴染むか」で選ぶのが正解。

無料で使えるプロジェクト管理ツールはありますか?

3ツールとも無料プランがある。GitHub Projectsは全プランに含まれていて実質無料(GitHubアカウントがあれば誰でも使える)。Backlog Freeは10ユーザー・1プロジェクトまで。Linear Freeは3メンバー・250 Issuesまで。本格運用なら有料プランへの移行が必要だが、検証目的なら全部無料で試せる。

ガントチャートが使えるのはどのツールですか?

Backlogが標準搭載で最も完成度が高い。GitHub ProjectsはRoadmapビューでガントチャート相当の表示が可能(2024年以降強化)。Linearは意図的にガントチャートを持たない設計(速度優先)で、外部ツール連携が必要。WBS・ガントチャート前提のプロジェクト管理ならBacklog一択

スクラム・アジャイル開発に一番向いているのはどれですか?

Linear一択に近い。Cycles(スプリント)機能が標準搭載で、ベロシティ計測・バーンダウンチャート・バックログ管理が洗練されている。GitHub ProjectsもIterations機能でスプリントっぽい管理はできるが、Linearほど作り込まれていない。Backlogはスプリント概念がなく、マイルストーン単位の管理になる。

個人開発・OSSプロジェクトで使うならどれが良いですか?

GitHub Projectsが圧倒的におすすめ。追加費用ゼロ、GitHubのIssue/PRとシームレスに連携、ロードマップビューも便利。Issue起点で個人開発を進めるならこれ以外を選ぶ理由がない。

AIエージェント(Claude・Copilot等)と連携できるのはどれですか?

3ツールともAI機能を強化中。Linearは「Linear for Agents」でClaude / Cursor / Devin等のAIエージェント連携が公式対応。GitHub ProjectsはCopilot Workspaceとの統合でIssue→PR自動生成が可能。BacklogもAI課題サマリー・関連課題検出を実装中。AI連携の充実度は Linear ≈ GitHub Projects > Backlog の順。

Jiraと比べてどうですか?

3ツールはいずれも「Jiraより軽量で速い」設計。Jiraは20人以上のチーム+Atlassianエコシステム前提なら強いが、5〜15人のエンジニアチームには重すぎることが多い。Backlog/GitHub Projects/Linearは5〜30人規模のチームに最適化されている。

移行は大変ですか?

3ツールともCSV / API経由でのインポート機能を持つ。JiraやTrelloからの移行は数時間〜半日で完了するケースが多い。ただしカスタムフィールドの構造が違うので、設計を見直す機会と捉えるのが正解。Issue本文・コメント・添付ファイルの移行は問題ないが、自動化ルールやWebhookは手動で再構築が必要。

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